及川さんの事
以前、十県会有志の会という会があった。関東弁護士会連合会から東京3会を除くと10の弁護士会になる。そこの有志のあつまりだ。
千葉と埼玉は最も人数が多かった。会の目的は司法改革問題について議論し、いかに司法の改悪を防ぎ、司法をあるべきものにするために何をなすべきかを語る会である。語るだけでなく、日弁連の全会員宛にFAX送信を何回も行った。
後に10県以外の弁護士の方も来られるようになったので、会名を「アスクの会」と改名した。命名したのは6月13日に亡くなられた埼玉の小川修先生だ。そのあつまりにある日、若者が来た。茶髪だった。先輩に対して物怖じしない立ち居振る舞いで、遠慮無く、どんどん発言した。発言内容は的確だった。いわゆる弁護士らしくない人物だった。
けれども、無礼ではなかった。後に経歴を知ったが、私などよりずっと社会を知っていたのだった。世の中を変える人物は普通の人では無い人、型破りの人だと言うのが私の考えだが、当てはまった。
変革にも良いものと悪いものがある。彼の型破りさは良い変革の基に違いないと確信した。千葉弁護士会の会長になった。次は日弁連の会長になって日弁連を変えようとしている。応援しない訳にはいかない。その人は及川さんだ。