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35期・大阪弁護士 国府泰道

私が初めて及川さんと話をしたのは、20年近く前私が大阪弁護士会の消費者保護委員会委員長をしていたときに、クレサラの会議で大阪に来られた時だったと思う。

会議の席で鋭い意見を言い、言葉に衣を着せない闘う好青年という印象だった。いまでもその頃のピュアな人柄は変わっていない。

「突進する人」のイメージがあった及川さんだが、その後の年輪が変えたのか、千葉弁護士会会長、日弁連理事としての経験がそうさせたのか、及川さんは戦略的にものを考え行動する人に変わってきたように思う。

いわゆる幅が出てきたというのか。また、いろんな意見を理解し吸収しようとする姿勢、それを自らのポリシーに取り込んでいこうとする姿勢も。

かつての若かりし頃の及川さんしか知らない人には、最近の及川さんの成長ぶりをぜひ見て頂きたい(笑)

そんな及川さんに託したい今の日弁連の課題は、何だろうか。

弁護士会の役員になる方は、皆さん優秀で、物わかりのよい人が多い。

給費制が廃止されたときも、まともに考えたら給費制の復活はほとんど不可能に近かった。そんな実現可能性の乏しいことにエネルギーを使うよりも、もっと実現可能性があって注力すべき課題があるというのが物わかりのよい人の論理だ。そして、給費制復活の取り組みは棚上げされた。

そんな中、宇都宮健児さんが登場した。負けても負けても食らいついて、貸金業法の改正を勝ち取った人だ。給費制復活も、「勝つか負けるかは闘ってみないと分からない」の精神で、本気で闘うことを掲げた。そして、日弁連会長就任半年で、1年間実施延期を勝ち取った。その流れは、今の修習生の経済支援制度にまで結実してきた。

大事な課題は、最初から落としどころを考えたり結果を予測するよりも、実現するまでとことん闘う精神が必要だと思う。

法曹人口問題、法曹養成問題というのは、弁護士業務の基盤をなすものだ。この土台が悪くなれば、基本的人権の擁護と社会正義の実現を目指す諸課題への取組みすべてが衰退していってしまう。まさに譲れない課題だ。負けても負けても食らいつくという精神で取り組むべき課題だ。国民各層と共闘を組まなければ乗り越えられない課題だ。

譲ることのできない重要課題については、物わかりの悪い日弁連になることも必要だ。及川さんが代表する「変えよう!会」は、そんな日弁連に変えようという団体だ。