9/1 名古屋 意見交換会

by 事務局 | 2021年9月1日 11:48 AM

9月1日に,及川代表ほか事務局メンバーと愛知県弁護士会の有志の方々とで,日弁連の政策やあり方について,変えよう!会の提言する政策を含め意見交換会を実施させていただきました。また,同日に,岡崎市内の会員を訪問し,政策について意見交換させていただきました。

愛知会の有志の皆様,事務所を訪問し意見交換させていただいた皆様,ご多忙の中,貴重なご意見をたくさんいただき,本当にありがとうございました。変えよう!会内の議論に生かしていきたいと思います。

☆概要

1 及川代表から,変えよう!会の政策についてご説明

及川代表の自己紹介

2 いただいた意見

(1)かつては、司法改革に賛成し積極的に推進してきた一人だが,その後,その方針は間違っていたと考えを改め,変えよう!会を支持している。

(2)政策について,①法テラスは国民のためにどうあるべきか,法テラス改革が国民にとってなぜ大事な問題なのかを,もう少し分かりやすく具体的に書いてほしい,②弁護士の生活がなぜ安定していないといけないのか,を説得的に書いてはどうか,③就労環境の問題も,見えにくいところがあるので,工夫する必要がある,④地方会の負担の問題はなかなか難しい,もう少し具体的にどのような問題があるのかを書いてはどうか。

(3)日弁連を変えるためには,委任状で決まってしまう現在の総会ではなく,重要問題に関する会員の直接投票制を実現する必要がある。少なくとも,総会へのネット出席を認めるべきという制度改革提案を正面から打ち出してはどうか。

(4)法曹人口や給費制の問題について,若い人はどのように考えているのだろうかという疑問が出たので,修習生の意見を聞いてみたところ①このままで大丈夫だろうかという将来に対する不安はあるが,一方で,弁護士として活躍できる資格のある人は全員弁護士になれるのがよいとも思い,増やすべきか減らすべきかは,一概には言いにくい,②修習給付金は有り難いが,現状では少ないので,もっときちんと支払ってもらいたいという考えは多くの修習生が持っている。しかし,弁護士の中には私的利益の追求に終始したり,公共性がどれだけあるか疑問が残ったりする部分もあるので,「法曹養成は国の責任であり,国が費用も全て負担するべきだ」とは必ずしも考えない人もいる,とのことであった。

(5)法テラスの幹部職員は質が悪い。その下で働く職員がかわいそう。

まったく同感である。それを現場で少しずつ変えていこうと努力している。

弁護士会も,法テラスの運営には口を出せない。ここを変えないといけない。

(6)若手弁護士は,収入と就労環境の点で大変な状態に置かれている人が多い。

そのため,うつ気味な人も増えている。

(7)若い人は「打たれ弱い」人が多い。これは弁護士だけではなく,社会的な現象。

そういう人をどうサポートしていくかを考えないといけない。

(8)(パワハラ・セクハラ問題に関し)弁護士会に,会員からの会員に対する苦情を受け付ける窓口(秘密厳守で相談に乗る窓口)を設け,内部通報制度のようなものを考えてはどうか。

企業では,パワハラ、セクハラに関する研修会をやっている。弁護士会でも,新規に弁護士を採用する予定のある事務所(弁護士)については,パワハラ,セクハラの研修会をやってはどうか。

(9)政策が全体として,一般の会員から見てどこが違うのかが分かりにくい。

(10)人権派弁護士は,法科大学院の教授になれない。法科大学院では,利益追求,エリート志向の教育が横行しており,法科大学院生はそういった方向に染められようとしている懸念がある。法科大学院に通っている娘から,「お父さんのようなことを言う先生は1人もいない」と言われたことがある。

以上

Source URL: https://change-nichibenren.com/?p=891