日弁連は,これまで,立憲主義を堅持し,恒久平和主義を尊重する立場から,憲法問題に取り組んできました。最近では,安保法制に強く反対しました。2018年5月25日の日弁連定期総会では,「憲法9条の改正論議に対し,立憲主義を堅持し,恒久平和主義の尊重を求める立場から課題ないし問題を提起するとともに,憲法改正手続法の見直しを求める決議」を行いました。
立憲主義,恒久平和主義に反する憲法改正の動きがいよいよ現実化している今日,課題ないし問題を提起するだけでは不十分です。明確に反対の意見を表明した上で,立憲主義,恒久平和主義に反する憲法改正を阻止するための活動をするべきです。課題ないし問題を提起しておきながら,「日弁連は反対しない。」というのでは,説得力がありません。
会内議論を十分尽くした上で,立憲主義,恒久平和主義に反する憲法改正に明確に反対することについての会内合意を早期に形成することを目指します。