全国行脚日誌

2019年10月8日午後6時から 群馬弁護士会館

憲法違反の共謀罪法、秘密保護法、安保法の廃止を求めます、という、巨大な垂れ幕が目を引く群馬会の会館。県内各地から精鋭にお集まりいただき意見交換会です。意見の概要は以下のとおりです。

・弁護士が食えなくなると人権と社会正義のために働く弁護士が少なくなる、それでは市民の不利益になる。裁判官については職務の独立を守るために憲法で報酬を減額することはできないとされている。弁護士も同じはずではないか。

・法化社会といった抽象理念で弁護士を激増させたのが間違い。現実を見て少しずつ増やしていくべきだった。群馬弁護士会は全国で、弁護士数は上位3分の1だが、弁護士1人あたりの事件数は下位3分の1であるから、なおさら弁護士激増の影響は大きい。

・新62期、外国人、難民、女性といった社会的弱者からの依頼が多い。こんなに頑張ったのに、こんなに法テラスって安いのとがっかりしてしまう。事件数も減少している。委員会活動を含め、経済的に困った方のために働きたいと思っても、どうしてもやる気が出ない。手弁当や弁護団の事件にはどうしても足が遠のいてしまう。経済的基盤は大事な問題だと思う。

・法科大学院について。金がかかりすぎる。根本的に見直すべき。アメリカの制度を木に竹を接いだようにしても、うまくゆくわけがない。多様性に関しても、社会人でチャレンジする人がいなくなる。

・法テラスは弁護士を経済的困窮に追い込む制度。法務省のいいなりの制度。LACにしても保険会社のいいなりの制度。そういう制度を作って仕事は増えても所得は増えない。そして弁護士の尊厳が失われつつある。

・普通の弁護士が食べられるようにしてほしい。事件数減少は身にしみて実感している。

・若手が、多様性がなくなったというか、サラリーマン化していると感じている。

・憲法問題で明確な意見を出すべき。法律の話をしようと思えば、必ず政治色は出る。だからといって弁護士会の発言を控えるべきというのは理解できない。

・LACの報酬はどこで決めているのか。ごく一部の上の方が決めているのではないか。保険会社の言いなりになっていないか。不透明きわまりない。

・法テラスができるころに反対意見を言ったが、強引に押し切られた。弁護士会の機能を取られてしまった。人事権は法務省に握られてしまっているし、国選を法テラスが独占しているのはおかしい。

・弁護士増員問題については、実情を見ないで増やしている。

・法科大学院について当初から反対している。当初から懸念されていたことが、いま実際に起こっている。これらを推進してきた人たちはぜひ総括して反省してほしい。

・弁護士会が何を悩んでいるかということを社会にわかってもらう必要がある。

・法テラスが第二日弁連になるという懸念が現実のものになりつつある。要らないと言っているのに過剰なスタッフ弁護士の配点をされている。

・あまりにも経済的に追い込まれて、弁護士の使命が果たせなくなっているのではないか。委員会活動にも参加できない若手が増えている。

・法科大学院では前期修習終了程度のスキルを身につけることになっていたはずなのに、司法修習担当をしてみて、修習生が起案をできなくて驚いた。

・64期、法テラスの事務量が年々増えていてたいへん。

・64期、バランスを取ることを大事にして、政治交渉としての落としどころばかり考えていてはいけないのではないかと思う。自分が言いたいことを言って変えてゆくのが弁護士ではないのか。自分の言いたいことを言える人に日弁連会長になってほしい。

・ある程度収入があってこそプロボノ活動ができる。合格者数を減らす問題には取り組んでほしい。

・新65期、委員会活動や弁護団活動で弁護士自治の重要性を知った。委員会でも総会でもほんとうに若手を見かけない。興味がないのか、余裕がないのか、怖い状況だと思う。今日明日というわけではなくても、将来のことを考えると、とても不安になる。困っている人を助けたい、良い仕事をしたいと思って弁護士になった。だれかのために一生懸命というのを今後もずっと続けていけるのか不安がある。危機感がある。

*意見交換会終了後は和やかに懇親会!